2017年4月27日木曜日

ツバメの悲劇

2017年4月24日、『密猟110番』にとんでもない通報がありました。

その内容は、私たち野鳥を愛する者にとっては、とても信じがたいようなものでした。
私たちが住んでる町の軒先にツバメがやってきて、やがて営巣準備が始まります。遥
東南アジア方面から3000~5000キロという長旅を終えてようやく日本にたどり着くので
すよネ、ツバメたちが軒先に今年も無事に戻って来るよう、まだか、まだかとどれほど
待ち焦がれている方々の多いこと・・
そのような中、通報によると、あるマンションの壁に、ツバメを招かんばかりに、板
受け皿が設置されたという。でも、その板には一面に粘着物質が塗ってあり、長旅を終
えてようやく羽を休めようとやってきたツバメにとって休息どころではありませんでした。
心優しい方の目にとまり、応急処置が施されましたが、長旅で体力を消耗していたツバメ
にとって、耐えるだけの体力は残っていなかったようです。死に至ったということです。
まだ、ご本人から事情を聴いたわけではありませんが、このような行為をしなければなら
なかった理由をお聞きして、私たちにできる範囲内の対応をしたいと思っています。
糞害でお困りの場合など、(公財)日本野鳥の会による糞の受け皿がお役に立つのでは
と思っています。

年ねん渡ってくるツバメの数が減ってきているといわれています。どうか、ツバメたち
に皆さまの温かい眼差しを向けていただきますよう、心からお願い申し上げます。
今回の件に関して、地元のU氏や県の担当の方には早々にご対応いただき感謝申し上げます。